By Marc Raimondi @marc_raimondi on Aug 1, 2016
スティーブン・トンプソンはUFC 201のロビー・ローラーを見て、試合開始後すぐ、いつものローラーとは違うかもしれないと感じたという。
試合開始後まもなく、ローラーとタイロン・ウッドリーがケージ際でクリンチ状態になった後、ローラーはウッドリーから離れ後ろに下がっている。それを見た “ワンダーボーイ”トンプソンによると、その行為はウッドリーを相手にした場合、致命的なミスだという。
トンプソンは月曜日のMMA Hourでアリエル・ヘルワニに語った。「タイロン・ウッドリーを相手にやってはいけないこと、それは後ろに下がることだよ。彼に前進の勢いを与えてしまったら、打撃をもらうか、テイクダウンされることになるからね。」
確かに、ウッドリーはその後すぐに強烈な右パンチとグラウンドでの追撃で試合を決めている。土曜夜アトランタ、ウッドリーは、1ラウンドTKO勝ちでUFCウェルター級の新王者になった。
トンプソンはウッドリーのパワーを賞賛しているが、ローラーの戦い方がいつも通りではなかったと思ったようだ。
トンプソン:「ロビー・ローラーがタイロンを圧倒するものだと思っていたんだ。つまり、これまで見てきたロビーだよ。でも二人がオクタゴンに入ってすぐ、どういうわけか、いつも僕らが見ているロビーとは違うって思ったんだ。」
そのことについて、ローラーがこれまでの激戦で蓄積したものかもしれないと言う人間もいる。カーロス・コンディット、ローリー・マクドナルド、そしてジョニー・ヘンドリックスといった選手達との闘いだ。トンプソンはそのせいかどうかは確かではないが、ただ土曜日はローラーが彼の戦い方をしなかったと思っている。
トンプソン:「本当にいいパンチだったね。ロビーはこれまで僕らが見てきたファイターのままだと思うけど、あの夜はそうは見えなかった。単に彼の夜ではなかったのかもしれない。ただ、タイロンのあの右はパワーがあることは事実だね。」
“ワンダーボーイ”は、ローラー勝利を予想し、ウェルター級の次のタイトル挑戦者として、彼とローラーの試合はファンが喜ぶカードだと信じていた。ウッドリーは、FS1 ポスト・ファイト・ショーで、トンプソンに対して、そのことを利用している。トンプソンはアナリストとしてショーに出席してインタビューを行い、ウッドリーにトンプソンvs.ウッドリー戦について質問をした。するとウッドリーは、“ワンダーボーイ”はローラーとの試合を望んでいたし今そうすることができる、そう回答している。
トンプソン(13勝1敗)は、7連勝中で次のタイトル挑戦の資格があると考えている。ローラーvs.ウッドリー戦が行われる前からだ。ただ、先日の試合には物足りなさを感じている。わずか2分12秒で終わったが、それ以上のものを期待しいた。そして、ウッドリーが試合を決めることも期待した展開ではなかった。
トンプソン:「驚いたよ。ある意味がっかりだよ。あの試合で両者の戦いぶりをもっと見たかった。でも、ロビーはそこにいなかったんだ。『なんだよ、がっかりだよ』って感じだった。クレージーなKOだったけど、ロビーがもっと攻撃をしなかったのには少しがっかりしたんだ。あれはロビーじゃなかった。」