By: Fernanda Prates and Matt Erickson| April 29, 2018
ホイス・グレイシーは、甥の息子にあたるネイマン・グレイシーに一つ大事なアドバイスがある:我慢強く。
ネイマン(MMA通算8勝0敗、Bellator6勝0敗)は、土曜のBellator198でハビエル・トーレスを2ラウンド肩固めで下し無敗記録を更新。8分以上の試合になったのはこの試合が初めてだった。
ホイスは試合前、時間をかけて戦うようにアドバイスを送っていたという。
「彼には『1ラウンドで勝てなくてもイライラするな』って伝えました。3ラウンドの試合だから。1ラウンドづつ取ればいい。たまたま早くフィニッシュするチャンスがあったら、それはまあ良いことだけど。そうじゃなければ相手がタフだってこと。彼には技術がある。グラップリングもうまい。相手が何をしようとしているか分かっている。だから1ラウンドづつ取って行けば良い。」
「彼はタイトル戦を望んでいるけど、プロモーションが用意した相手が誰であれ戦うように言いました。タイトルのことは心配しなくていい、その時は来るからって。とにかく1試合づつ戦えば良い。相手が誰だろうと関係ない。」
「彼は打撃をもらったけど、とても上手に自分を落ち着かせることができた。パニックにならなかった。(ディロン)ダニスもそう。彼も打撃を受けたけど落ち着いてパニックを起こさなかった。良いやり方、正しい戦略だ。」
メインカードは柔術の勝利と言っても良い内容だった。5試合中、メインのノックアウト以外、全てサブミッション決着(グレイシー、ダニス、エマニュエル・サンチェス、ハファエル・ロバト・ジュニアが試合を決めている)。
UFC殿堂でブラジリアン柔術の象徴ホイスはこの大会をどう見ていたのだろう。
「多くの人間が不満を言う。『ああ、このルールはストライカーに有利だ。とか、ああ、このルールはグラップラーに有利だ』って。それは間違っている。ルールはどちらにも平等。今夜のような大会だとスタンド主体の選手は『このルールはグラップラーに有利だ』って言う。」
「でも来週になるとノックアウトの連続だったりする。それでグラップラーが『スタンドに有利なルールだ』って言う。どちらかに有利っていうことはない。つまり、これはストラテジー・ゲーム。相手に合わせて正しい戦略を使った方が勝つ。」
ただ、どのスタイルが優れているか分からないかといえばそうではないようだ。
「いや、待ってくれ。我々は既にグレイシー柔術が一番の自己防衛手段であることを証明している。だから我々ファミリーはこれを築き上げた。どのスタイルがベストなのかを我々ファミリーは探求した。我々はスタンド主体の選手は柔術ができなければより短い時間で負けてしまうことを証明した。彼らも柔術を知らなければならない。」