コナー・マクレガーがバスを襲撃した際、アル・アイアキンタはある予感がしたという。
ポール・フェルダーと対戦予定だったアイアキンタは、メインイベンターのハビブ・ヌルマゴメドフと同じバスの中いた。
The MMA Hourに出演したアイアキンタはこう語る。
「あの時あそこにはハビブもいて、彼らは俺たちの真後ろに座っていた。それで奇妙な感じがした。おかしなことだけど、『この男といつか戦うことになる』って感じたんだ。不思議だけど、いつか彼と戦うことになるから、この事件について冗談はやめとこうとか、彼とあまり仲良くならない方がいいって思った。」
ただ、2日後にバークレイズ・センターで開催される大会のメインイベントで戦うことになるとは想像もしなかったようだ。
「とんでもなくクレイジーな週末だった。どうかしてるぜ。未だに何が起こったのかわからない。」
「計量の後は飲食をしていた。ポール・フェルダーは俺の右のほう、彼から俺は見えるけど俺からは見えない場所に座っていた。彼を見ようとしたらあからさまに振り返らないといけなかった。それで物を食べながら、ただ彼が俺の方向を見ているのを感じていた。彼のことを考えていたし、彼との試合を考えていた。その後そこを出てホテルの部屋で横になっていた。」
「誰かが『マックス欠場だ』って言ったのを聞いてすぐにマネジャーに電話をしたよ。『どうなってるんだ?』って。そしたらペティスとデイブ・マーチンが彼らと連絡を取り合っているって言う。俺はソーシャル・メディアで最新の情報を追っていたけど、そんなことしている場合じゃないって思って、ショーン・シェルビーをホテルの部屋まで追いかけていった。彼は最初は俺と目を合わせようともしなかった。他のことで俺に腹を立てていたんだと思う。とにかく居座ってこの試合をしたいってことを伝えた。」
アイアキンタの計量時の体重155.2ポンドはノンタイトル戦では問題ないが、タイトル戦をするには155.0ポンド以下でなければならない。すでに水分補給をしておりそれは難しそうだった。UFCはアイアキンタが計量の際に履いていた下着の重さを測るという試みをする。
「下着を持って下に降りてくるように言われて、良いサインだってわかったよ。おかしかったね。下の部屋に行くとみんな俺を見ていて、俺は下着を出して旗みたいに降る。彼らはそれが0.2ポンド以下であってくれって願っている。重さは0.2ポンド。だからコミッションが何を問題にしているのか、なぜタイトル戦にしなかったのかわからない。」
「彼は獣だ。他の選手とは違う。上に乗られてあれほど重いって感じる人間はそういない。彼が上になってそれを感じた。間違いなくパワーがある。彼はセラに話しかけていていたよ。『グッジョブ、いいアドバイスだ』とか。最高の時間を過ごした。楽しかった。」
「彼はエネルギーを全て使うことはしなかった。なぜなら俺をフィニッシュするには俺を殺さないといけないって分かったから。そして俺をフィニッシュできなければガス欠してしまう。5ラウンドは長い。彼はそれを分かっていた。明らかに俺の実力を認めていた。俺はたいしたことないって思われることが多い。俺は戦いをする。俺と対戦する相手が大したことがないように見えるのには理由がある。彼らは何かを感じている。それは感情とかエネルギー。」
「なんとでも好きなように言えばいい。でも俺は試合に勝つためにあそこに行った。彼もそれを分かっていた。もし彼がひとつでもミスをしたら、彼を倒しに行っていた。」
「彼のスタンドはすごく良いよ。良いジャブだ。コンビネーションを出そうとしたけどやりずらかった。ロシア人のやり方なのか、ボクシングのスタイルが違う。どんな相手でも打撃を当てられるけど、彼には当てづらかった。彼はタフで変わったスタイルだった。すごくタフだ。スタンドで自信があるようだった。明らかに俺のパワーパンチを警戒していた。」
「ファイトマネーは大幅に上がったよ。交渉して粘る時と前に出る時がある。今回は俺にやってきたチャンスで前に出る時だった。マネジャーのデイブに、君を信用しているから話をまとめて後で教えてくれって言った。ファイトマネーのことを考えていたくなかった。彼と戦うことだけを考えたかった。とにかくやってやろうって。これに関しては全て上手く行った。UFCと最高の時間を過ごした。すごく良くしてくれたよ。」
「未だにここに座って、眠れないんだ。まだ寝てない。意識がもうろうとしているよ。」