この会場はどうだった?
「最高だったよ。声援もすごかったし、建物にチャンピオンシップの歴史を感じた。ここでの試合を楽しんだよ。」
今回の試合について、圧倒しないといけないって言っていたけど、今は気が晴れた?
「もちろん。前回は負けた。今やっと、『前回の試合は勝った』って言える。またダナにベルトを巻いてもらったし、理想のパフォーマンスができた。練習したこと全てできた。1ラウンドはチョークで決められそうだったし、2ラウンドはクルシフィックスのポジションでレフリーストップになるほどパンチを入れた。」
ヴォルカンについて
「彼と試合の後話をしたよ。良い仕事をしたなって。すごいパワーの打撃だった。フィニッシュを狙った打撃だったし、彼がフィニッシュする自信があるってことを感じ取ったよ。あのやり方で戦い続けて、穴をなくしたら、確実に王者になる。この階級で一番若い。俺は今39歳で40には引退するって言っているけど、後一年で、彼はまたすぐにタイトル戦を手にするよ。」
会場のファンから大きな声援を受けたことについて
「驚いてはいないよ。前回の試合以降、ファンに受け入れられる度合が上がってきているのを感じていた。否定的なことを言う人たちはいるけど、彼は運が悪かったなって感じで、少し同情してくれている。それで声援を送ってくれるんだと思うけど、ありがたく思っているよ。」
家族について
「今回子供達が初めて会場に来た。俺の試合を見たことがなかったんだ。長男が赤ん坊の時にStrikeforceの会場に来たけど、その時はベビーシッターを雇う金がなかっただけで、それからはずっと家においてきた。前回の試合なんて見たらひどく落ち込んでしまうだろ。でも、もう39才で終わりが近づいているし、子供達にも俺の仕事を分かってもらった方が良いと思ったんだ。大会をすごく楽しんで大好きになったみたいだ。両親も来ていた。家族より大事なものはない。ベルトも大事だけど、家族より大事なものはないよ。彼らなしでは何もできない。昨日のチームディナーにはルイジアナとか全国から47人もきてくれた。俺が試合をする度に来てくれる。感謝している。俺がレスリングで大きな大会に出はじめた15の時からずっとそうしてくれている。彼らから元気をもらって、今の俺がある。」
次の試合は?
「昔はすぐに次の試合をしたいって思ったけど、今は違う。明日、朝7時のフライトでカリフォルニアに戻って、芝刈りをして犬の散歩をしたい。隣人は誰も騒いだりしない。それが好きだ。少し普通の生活をしたい。戦うのは大好きだ。アドレナリンとか観衆とか大好きだ。でも来月はスケジュールに何もない状態を楽しむ。家族と過ごすよ。」
ダナはバックステージでスティーぺ対DCに興味があるって
「みんな前からその話をしているし、俺はヘビー級で13試合してるし、みんな知っての通り俺は減量が嫌いだ。ウェイインで応援されるのは俺ぐらいだろ。でも、その試合は考えていない。なにより、ケインがジムに戻ってトレーニングを始めた。戦う準備をしている。彼は1ヶ月ぐらい前に子供が生まれたのに、今回ここに来てくれている。彼が来るって知らなかったよ。悪いと思って頼まなかったのに、ここに来て減量を手伝ってくれた。彼からインスピレーションを得ている。彼はベルトを取り戻すために準備をしている。ヘビー級は俺には用はないよ。それは変わらない。」
スティーぺについて
「2ラウンドと3ラウンド、彼はフランシスを文字通り抑え付けていた。みんな、あの状態から立ち上がるのが、どれほど体力を消耗することか分かっていない。誰かを抑えてつけるのはレスリングの最高の技術だけど、やったことがない人間はそれを分かっていない。俺もヴォルカンとスタンドでも戦えた。でも、勝つために、一番楽なやり方をすべきだった。1ラウンドの終盤、楽にチョークにいけて、レスリング力、グラップリング力にものすごく大きな差があるって分かったから。」
スティーぺの3連続防衛について
「本当に素晴らしいことだよ。フランシスも凄く強くて素晴らしいけど、スティーぺにはすごい記録がかかっているって、大会前に俺はそう言った。ランディー・クートゥアもケイン・ヴェラスケスもファブリシオ・ヴェウドゥムもジュニオール・ドスサントスも3回はできなかった。クレイジーだよ。彼らができなかったことだ。ヘビー級は凄く危険な階級だから。スティーぺは最も危険な男を相手にそれをやったんだ。凄く感動したし、脱帽だ。グレートガイでグレートチャンピオンだ。」
じゃあ彼が史上最高のヘビー級?
「彼とケインだ。ケイン・ヴェラスケスとスティぺ・ミオシッチが史上最高のヘビー級だ。今日はヘビー級最大の試合だったけど、本当のヘビー級最大の試合は、彼らの試合だ。」
ポストファイト・インタビューでハビブとケインの名前を出したけど、ルークは?
「ハビブとケインが会場にいたからだよ。ルークはトレーニングキャンプ中で来れなかった。試合後にハビブ、ケインとハグをしたから、彼らの名前が出た。でもルークは俺の仲間だ。試合直前にテキストメッセージをくれて『愛してるぜ兄弟。やるべきことをやってこい。お前みたいな奴はいない』って。俺たちとルーク・ロックホールドの間に何の問題もない。ルーク・ロックホールドは今後も一生俺たちと一緒だ。彼がベイエリアを離れてフロリダに移ったのは凄く勇気のいる行動だ。コンフォートゾーンを離れるのは凄く大変なことだ。これからも彼をサポートする。」
ジョン・ジョーンズへのメッセージは
「もう今は終わったことだって考えている。彼が試合をできるようになるまでは、終わったことにする。競技者として、ただ一つやりたいことは、彼との試合。でも、また何も残らない試合をやれるのか、正直分からない。やるべきことを全てやったのに、あんなことになった。今は彼のことは考えていない。」
ヴォルカンやジョーンズとのリーチの差について
「それもこのゲームの一部。試合はスタンドで始まる。俺としてはグラウンドで始めたいけどね。ただ正直思うのは、俺には世界最高のコーチがいる。彼らのようなコーチはいない。スタンドがどうした。キックボクシング世界王者、オリンピック控え選手、プロボクサーがいる。それにレベルの高いトレーニングパートナーもいる。彼らとトレーニングをしているから自信が生まれる。車で片道2時間半もかけて来てくれるコーチが二人いて、毎日トレーニングをしている。犠牲を払ってくれている。いつ呼んでも来てくれる。最高のチームと最高のコーチだ。アメリカン・キックボクシング・アカデミーなんだから打撃を習得しないとね。俺はレスリングが好きだけど。」
右手の状態は
「右手はやっちまった。高校の時に親指を骨折して位置がおかしくなったんだ。月曜日に医者に診てもらうよ。」
今回試合後の会見に出れたことについて
「年を取るにつれて感謝するようになった。今日は勝つことができた。前回、会見中は病院にいた。ジョーンズ戦は最悪だった。ぶっ倒されたんだ。負けてオクタゴンで泣いて、寝る前にも泣いた。でも一番泣いたのはいつか分かるか?次の日、俺はソファーで横になっていた。息子と奥さんはベッドにいた。それで息子が奥さんに『お父さんは昨日勝ったの?』って質問をして、奥さんが『いいえ、今回は勝たなかったのよ』って答えのたが聞こえたんだ。それで俺はまた泣いてしまった。その後、息子が後ろから俺をハグしていたんだ。あれは辛かった。あんな経験をしているから、ここにいれることには大きな意味がある。今日家族が笑顔でいれることに感謝する。みんなありがとう。」