By Alexander K. Lee@AlexanderKLee Dec 19, 2017, 11:00am EST
エリク・アンダースは、プロMMAわずか10戦で、ライトヘビー級元王者リョート・マチダとの対戦機会を得た。2月3日開催UFCベレン（ブラジル）。
アンダースは、アラバマ大学クリムゾン・タイドでラインバッカーで活躍。大学4年時の2010年BCSナショナル・チャンピオンシップ・ゲームでは7度のタックルを決めている。
NFLやCFLへの入団も試みたが、最終的にはMMAの道に進むことを決め、柔術やキックボクシングに挑戦している。2015年8月のプロデビュー前は、アマチュアで20戦している。
The MMA Hourに出演したアンダースは、フットボールとMMAについてこう語った。
「フットボールよりもMMAを愛しているし楽しんでいる。でもフットボールは俺がこれだけ早く上にあがれた理由でもある。MMAを始めた時には、すでにファンがいた。国中にタイドを愛するファンがいるから。フットボールをやっていたおかげだ。」
アンダースは、NFLの負傷問題の話題でこう語った。
「フットボールの方がMMAよりも断然危険。MMAではノックアウトされても一度きりのことで、起き上がって、数ヶ月休んで、身体を癒すことができる。フットボールでは、ノックアウトはないけど、コンスタントに衝撃を受ける。特に、ディフェンスライン、ラインバッカー、ランニングバック、オフェンシブラインは衝撃を受ける。全ての展開に衝突があるから、身体に悪い。」
「そういう衝撃、衝突があるから、30歳でキャリアが終わってしまう。NFLの選手期間は3年から、運が良くても5年ぐらい。MMAは、ガードを下げて打ち合いをするようなスタイルじゃなければ、ずっと長く続けることができる。」
アンダースは、プロ8戦全勝の戦績を収めた後、7月のUFC on FOX 25で急遽の代打出場としてUFCに初参戦、ハファエル・ナタウを相手に1ラウンドKO勝利を収めている。
2戦目となったUFCフレズノでは、マーカス・ペレスにユナニマス・デシジョンで勝利。その後、マチダに対戦要求をしていた。2月の試合はアンダースにとって11ヶ月で5試合目となる。忙しいスケジュールだが、アンダース曰く、MMAのトレーニングは大学時代よりも辛くはないという。
「フットボールを始めた時から今が一番体の調子がいい。バーミングハムのスパルタン・フィットネスですごく考えたトレーニングをしている。トレーニングは週に1日か2日だけ。何度もドリルを繰り返していて、身体へのダメージはほとんどない。」
「フットボールではどの展開も衝突がある。どのプレーでも自動車事故にあうようなものだ。今はあの時ほどウェイトトレーニングをしたり、食べなくてもいい。むしろ逆だ。大学時代は、常に腰が痛かったし、ウェイトトレーニングとか衝撃で常に膝を痛めていた。でも今は、MMAをやっていて、身体の調子は一番いい。通常体重は自然な体重で食事もだいぶ良い。今のトレーニングなら、続けようと思えば、ずっと続けられる。」
MMAで一番好きなところは、勝つか負けるかは全て自分にかかっているところだという。いつか、友人でもある有名なフットボール選手が試合を見に来ることを楽しみにしている。
アラバマ大学時代のチームメート、マーク・イングラムとは今でも連絡を取り合っている。インブラムは2009年のヘイズマン賞受賞者で、現在ニューオーリンズ・セインツでプレーしている。彼は熱狂的なMMAファンでもある。イングラムは、セインツがスーパーボールまで進めなかった場合は、ベレンまで試合を見に行くとアンダースに約束しているそうだ。
クリムゾン・タイドの有名コーチ、ニック・セイバンも試合会場に来るかもしれない。アンダースは、ラスベガスなどの会場で試合をすることになればセイバンも試合を見に来るのではないかと問われ、こう答えた。
「そうなれば彼は来なければならない。選択の余地はないよ。もし来なかったら、その試合の後は彼と戦わないといけないね。」
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