ベン・アスクレン:33歳で引退する理由

https://www.mmafighting.com/2017/9/6/16257438/ben-askren-explains-why-hes-choosing-to-retire-from-mma-at-age-33

by Shaun Al-Shatti@shaunalshatti Sep 6, 2017, 2:00pm EDT

9年間無敗のベン・アスクレンは、11月24日、青木真也を相手にONEウェルター級タイトル防衛戦を行う。そしてこれが彼の引退試合となる。大会名はONE Championship: Immortal Pursuit。

この発表に多くの人間が驚いたが、アスクレン曰く引退はだいぶ前から考えていたことだという。その大きな理由は二つ。

「一つ目の理由は、みんなは引退時期に間に合っていない。つまり、他のスポーツをみても全盛期に引退するアスリートの数はすごく少ない。例えば、ゴルフでは大きなダメージを受けることはないけど、タイガー・ウッズには衰えが見える。彼のプレーがダメなのを見ると、『あぁ、彼はあんなに凄かったのに、今はダメだ』ってなる。ファンは戸惑ってしまう。そうだろ?モハメド・アリは、俺が一番好きなアスリートだ。彼が全盛期を過ぎてから受けたダメージは、言いたくないし、証明できることではないけど、どう見ても彼のその後の人生で多くの問題を引き起こしている。」
「俺たちがやっているのは格闘技で、危険なんだ。そして、俺の身体的なピークは4、5年前で、今はその状態じゃない。危ない道だ。なぜなら、世界最高の選手を相手に戦えるかって言ったら、もちろんできるけど、少しずつ、少しずつ、少しずつ、悪くなっていくから。いつ区切りをつけるかってことだよ。」

「二つ目の理由だけど、ちゃんと戦いをしているとしたら、戦いはすごく自己中心的な探求なんだ。若い頃、アスリートの自伝をよく読んだ。それで俺はいつも、30までにやりきるって言っていたよ。それで自分が与える番になるって。コーチをするだろうって思っていて、今実際にコーチをしている。父親になるだろうって思っていて、そうなった。その他にも色々とやらなければならないことがある。例えば、前回のAWAでの試合の前は6週間誰のコーチもできなかった。自分のために時間を使って、準備をしなければならなかったから。戦いに備えないといけないから、子供たちとの時間も失った。だから、自分の中で期限をつけていたんだ。」

アスクレンは長い間ウェルター級を支配してきた。Bellatorウェルター級で王者になり、2014年ONE Championshipに移籍。戦績は17戦無敗。多くの試合は、ほぼ打撃をもらわない一方的な試合だった。そのため、最初に決めた引退期限を数年過ぎたという。

「若い時の計画は30歳で引退することだったよ。いつも30って言っていた。自分でこの数字を選んだ。いい数字だ。正直、MMA界では、いつまで続けられるかがよく分からなくなっている。多くの人間がPEDを使うから。これがアスリートのピークの期間を延ばしている。俺は男性アスリートのピークは26から30の間だと思っている。PEDを使えばそれの期間をずっと長くすることができる。それで、MMAファンは、長くやれるものだって思っているんだ。」

「でも、俺はそういうものは使わないから、身体的に28の時と同じではない。技術的には向上しているけど、身体的に、明らかに悪くなっている。俺のピークは過ぎたんだ。だから、2年前にONE Championshipと再契約した時、正直にこう言ったよ、『俺はもうやりきった。2017年に引退する』って。最初は30って考えていたのが、33になった。そういうことだよ。」

 

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