デリック・ルイス:南部連合国旗を持ったハリケーン「ハービー」被災者を救助

UFC standout 'The Black Beast' Derrick Lewis saves Confederate flag-toting Hurricane Harvey victim

By: John Morgan and Ken Hathaway | August 28, 2017 4:15 pm

「ザ・ブラック・ビースト」、デリック・ルイスは蟻だらけの水の中で足を噛まれ、洪水の強力な水流で太ももは筋肉痛になった。

彼はヒューストンの住民を命がけで救助している。その中には差別主義の象徴となる旗を持っている人間もいたという。

「俺は気にしてない。テキサスに住んでいるんだ。別に珍しいことじゃない。生まれてからずっと南部に住んでいるんだ。前にも見たことがあるし、そのことでディスカッションをしたこともある。そういうのは全く気にしていない。単純に彼を助けたいと思ったよ。」

ルイスが住んでいるヒューストンは、ハリケーン「ハービー」に襲われ、道路には水が溢れ、町の大部分が洪水となった。本日、主要空港は当面の閉鎖を発表。深刻な状況のため、市職員の援助活動も限定的なものとなっている。

ルイスはMMAJunkieに語った。

「俺は、前から自分のことよりも誰かを助けたいって思っていたんだ。だから今回がその機会になった。警察はニュースで、生死に関わる状況でなければ救助活動はしないって言い続けている。消防士もだいたい同じことを言っている。」

そのため、ルイスはここ二日間、フェイスブック上での災難者のメッセージや友人からの電話に対応しているという。

「まずは、子供がいる家族をなんとかしようとしている。」

そして「彼」のことも。

土曜夜、ルイスはある家族を急速に水位が上がっていた場所から救出する。これは崇高な行いだった。特に避難者の一人が差別主義の象徴ともいえる南部連合国旗を手にしていたことを考えると。

「ある男と彼の家族を車に乗せたんだけど、彼はずっと俺に謝っていたよ。彼が持っていたのは着替えの服と南部連合国旗だけだった。彼はそれを持ってきたかったんだ。彼は謝って、『俺は君のトラックに乗せてもらっているのに。なんてこった。君のトラックにこの旗を持ち込みたくなかった。』って言う。俺は、『気にしてないよ』って言った。彼は『これが必要になるかもしれないと思って』って言っていた。その旗を持ってどこに行こうとしていたかも分かってたよ。でも、『気にしなくていい。問題ない。俺は気にしてない。』って言ったよ。彼の奥さんは、『そんなものは置いてくればよかったのに』って、彼のこと叩いていたよ。」

彼を助けることに全く躊躇はしなかったと言うルイスは、助けを必要とする人間は誰でも助けると語った。これから数日間、ヒューストンではさらに降水量が増え、強風も予想される。

「これから数日かなり酷くなる予想なんだ。また別のハリケーンになりそうだ。今は熱帯暴風雨。これからカテゴリー1になるって予想で、俺たちの地域を直撃するらしい。木曜日にはまた別のハリケーンがくるみたいだ。」

ルイス(MMA通算18勝5敗、UFC9勝3敗)は現在USA Today Sports/MMAjunkieヘビー級ランキング第12位で、6週間後にはランキング3位のファブリシオ・ヴェウドゥム(MMA通算21勝7敗1分、UFC9勝4敗)との試合を控えている。会場はラスベガス、T-モバイル・アリーナ。

それでもルイスは、今は試合のことを心配する気は無いと言う。

「今は、試合の心配は全くしていない。俺の子供達と家族の安全、そして周りの人間の安全を考えている。試合は心配しなくてもやってくる。」

コミュニティーの援助活動を続けると語る陽気なルイスは、もし彼のサポートをするとしたら、フライドチキンが必要だと冗談を言う。

「Popey’sの12ピースを持ってきてくれ。なんて、大丈夫だよ。気持ちは感謝する。」

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