by Dave Doyle@davedoylemma Jul 26, 2017, 8:12pm EDT
ロサンゼルス —
ロサンゼルス、ダウンタウン。UFC 214プレスカンファランスは静かな口調で始まった。
アナハイムのホンダ・センターでのメインイベントを土曜日に控えたライトヘビー級王者ダニエル・コーミエは、唯一負けを喫したジョン・ジョーンズにリベンジを果たすことが自身のレガシーにとってどれだけ重要かという話をする。
一方のジョーンズは、過去2年間の激動を乗り越え、今の精神状態は良好だと語る。
しかし、その後すぐに口論が始まる。
コーミエは、ジョーンズのパフォーマンス向上薬使用についての質問を受け、ジョーンズを口撃する。ジョーンズの過去19戦ほぼ全ての試合が疑わしいと。
コーミエ:「おそらく、UFCでそうじゃなかったのは3試合ぐらいかな。オヴィンス・サン・プルーの時と、あとなんて名前だっけ?ステファン・ボナーだ。ステファン・ボナーの時はステロイドを使ってなかったね。でもそれ以外は全部使ってたよ。」
当然ジョーンズも反論し、中傷合戦になる。対面でもソーシャルメディア上でも、ライバル心の強い二人が交わば、こうなることは誰もが予想していた。
ジョーンズ:「今夜のお前はジャンキーみたいだ。彼はスーツを着たジャンキーだ。お前はスーツを着たクラックヘッドみたいだよ。」
コーミエ:「俺はスーツを着たクラックヘッドに見えるかもしれないな。ただ、スーツを着たクラックヘッドだったことは一度もない。そう見えるって言ってもいいけど、そうだったことは俺は一度もない。」
コーミエはこのやり取りで最高の返しをしたようにみえたが、UFC 210での計量アクシデントについて冗談を言ったことでオウンゴールを決めてしまう。アンソニー・ジョンソン戦前の計量で、一度目は206.2ポンドとなり、2度目の計量の際にタオルに手を置き205ポンドになるというレスリングでは昔ながらの技を使っていた。ジョーンズ戦の計量について、「問題ないけど、念のためにタオルを持っていくよ」という冗談を言う。
ジョーンズはそこに飛びかかる。
ジョーンズ:「ファイトマネーの20%を対戦相手に渡すべきじゃなかったのか。ルールでは20%のファイトマネーを対戦相手に渡すことになっているぞ。お前は206.2ポンドの世界王者だ。」
この嫌味でコーミエはヒートアップする。
「お前に俺を批判する資格があるか。そこに座って大人しくしていないと、ぶちのめすぞ。」
ジョーンズは王者をからかい続ける。
「あー、そう、そんなことしないのは皆分かってるよ。怒ったのかダニエル?真実がお前を解放する。自信をもって言っていいよ。『俺は206.2ポンドの世界王者だ』って。そのタイトルはお前のものだ。」
その後、その場は落ち着きを取り戻す。参加者はUFC 178のプレスカンファランスの時のような乱闘を期待していたかもしれない。ステアダウンで何も事件が起こらなかったことにがっかりしただろう。
ただ、二人の敵対心が今でも変わっていないことは、プレスカンファランスではっきりした。