Brett OkamotoESPN Staff Writer Jun 11, 2017
4週間前にデメトリアス・ジョンソン、TJ ディラショー、そしてUFCの間で騒がしいやりとりが始まった際、レイ・ボーグはその良い面を見ていた。
ボーグ(11勝2敗)は、フライ級王者ジョンソンのタイトルに8月に挑戦するという話をUFCとしていた。しかし、ディラショーがジョンソンとのフライ級マッチを提案して以降、この話は止まっている。
UFC代表ホワイトはディラショーの提案を大いに気に入ったが、ジョンソン(25勝2敗1分け)はボーグ戦を希望。それ以降、ホワイトとジョンソンはこのことで、そして他の問題でも、言い争いをしている。そして、その間今後が決まっていない状態のままのボーグもずっと我慢をしているわけにはいかない。
ボーグはESPN.comに語った。
「最初は、まあ少なくとも自分の名前が話題に上がるって思えたよ。『俺のことを知らなかった人間にも知られるぞ』って。」
「でも今は、これが長引くにつれて、イライラするしストレスも溜まってくる。何が起きているのか全く分からない。俺、TJ、デメトリアスの間で誰が誰と戦うかって話だったけど、今は単にダナとデメトリアスの争いになってしまった。」
次戦でアンデウソン・シウバの10連続防衛記録を破ろうとしているジョンソンは先週、いじめのようなやり方をしているとUFCを非難。ディラショー戦を断れば、フライ級を廃止するという脅しをかけられたと。
ホワイトはその後、脅しなどでは全くなく、フライ級の廃止は「長年」検討していたことだと主張。廃止の理由は、フライ級に人々の関心が集まっていないためだろう。
今年上旬にUFCと複数年契約を交わしているボーグは、フライ級廃止の可能性についていたずらに心配をすることはない。ただ、UFCがその決断を下す前に、現王者だけでなくその先も見て欲しいと語った。
「DJがUFCに不満があるのは、それは彼の問題だからムカつくよ。彼は確かに売れない。彼がダサいからなのか、それとも彼が家庭人だからなのか、分からないけど。ただ、彼はUFCと問題があって、すごく頭にくるのはそのことで階級全体を巻き込んでいるってことだよ。DJがUFCに不満があるのは結構。DJとUFCの間で留めておいて欲しい。名前を売って、家族のために稼ごうとしている他の人間を巻き込む必要はない。」
「UFCは、フライ級が売れないから階級をなくすって?俺たちはこれまで、売上を上げるチャンスがなかった。DJだけがフライ級の顔だったけど、だから売れなかったんだ。彼は押しが弱い部分があった。彼のせいではないけど。彼は素晴らしいファイターだけど、残念ながらファンが望んでいるものとは違ったんだ。ファンにとって退屈なんだ。」
ボーグはジョンソンとUFCの言い争いについて、どちらかの肩をもつつもりはない。ただ、皆が前に進めるよう、問題が解決することを望んでいる。
23歳のボーグは、今はジョンソン戦だけにこだわっている訳ではないという。もし実現すれば、もちろん素晴らしいことだし、ジョンソンを倒す自信もある。実現しなくても問題は無い。彼にはこの先十分に時間がある。
ただ4週間も状況についての報告がほぼない状況で、その間に他のほとんどのフライ級トップランカー達の試合が決まっているため、ボーグの我慢も限界だ。
「俺は利用されたくない。誰かのダシに使われたくないね。フライ級のランキングを考えたらTJよりも俺と対戦したいってDJが言った時、俺は『ワオ、すごく尊敬する』って言ったんだ。でも、色々考えて、ある考えに至ったんだ。デメトリアスは誰との対戦も恐れていない。そして、このマザーファッカーはTJ戦で希望するファイトマネーを得るために俺をダシに使ったんだ。」
「俺は次の対戦がいつなのか知りたい。今のところ、何も分からない。誰もこの状況を理解していない。皆、いつ、どこで、だれとでも戦うって言う。陳腐な言葉だ。俺は本当に誰が相手でもいいんだ。試合を続けて、間隔を開けたくない。俺が望むのはこれだけだよ。」