by Ariel Helwani@arielhelwani May 26, 2017, 4:17pm EDT
ジョルジ・サンピエールは、3月にマイケル・ビスピン戦が発表された以降も、今年下旬までは復帰できないというスタンスを維持していた。
UFCは、サンピエールが7月にマイケル・ビスピンと試合をするように何度も働きかけていたが、サンピエールの計画は変わらなかった。
そして誰にも分からなかったことがある。それは理由。つまり、なぜサンピエールはビスピン戦までに7、8ヶ月の時間が必要だったのか。
サンピエールは、金曜日にC2モントリオール・カンファランスに出演し、今年の初旬に負った怪我のために時間が必要だったことを明かした。
「信じて欲しい、『俺を待たせてやる』とか、『夏は試合をしたくない、もっと時間が必要だ』とか、自分はそんなことを考える人間じゃないんだ。」
「そういう理由じゃない。自分としては試合がしたかった。実は、目に問題があったんだ。目の怪我をしてしまった。」
「まだ視力が戻っていない。でもそれは戻る。まったく大きな怪我ではないよ。医者から9月まではスパーリングはしてはいけないって言われたんだ。」
サンピエールは怪我の詳細については語らなかったが、ただ2月に新契約にサインをした際、UFCはそのことを知っていたという。
「UFCは知っていたよ。彼らは俺が夏は試合ができないって知っていた。それでもマイケル・ビスピンとのプレスカンファランスをすべきだと言ってきた。我々はあまり乗り気じゃなかったけど、この試合をしたかったから出席することにしたんだ。でもやっぱり、しばらく時間が必要だって判明した。」
2013年のUFC 167でジョニー・ヘンドリックスに勝利した後、当時の王者で12連勝中だったサンピエールはMMAを去った。サンピエールは、史上最高のウェルター級ファイター、そしてMMA史上最高の選手の一人だと考えられている。彼の復帰はUFCが強く望んでいたものだ。ただ、復帰時期が不明だったため、多くのファン、そして特にミドル級ファイターたちを苛立たせていた。
「常に復帰をするって言ってきたよ。俺を興奮させる試合でないといけない。マイケル・ビスピンと戦いたい。なぜなら、自分を高めてくれる相手と戦いたいから。マイケル・ビスピンは現王者だし、彼は俺を高めてくれるし、そして俺も彼を高めることができる。復帰にはものすごいリスクをとっているんだ。自分のレガシーを賭けているから。」
ビスピンが現在膝の怪我を治療しているため、UFCは今週早々ヨエル・ロメロとロバート・ウィテカーとのミドル級暫定王者戦を決定している。UFC代表のダナ・ホワイトはビスピンvs.サンピエールのタイトル戦を消滅させると脅しをかけているが、それでも二人のファイターはお互いの怪我が治った後、今年中にこの試合を実現したいと考えている。