by Lewis Mckeever@Mckeever89 Dec 31, 2016, 3:00pm EST
クルーズはUFC 207でガーブラントが優っていたことを認め、すべての瞬間を楽しだと語る。
UFC 207はドミニク・クルーズの夜ではなかった。常に試合を支配してきたバンタム級王者だが、ガーブラントの中にある、若く、そしておそらくよりハングリーなライオンに圧倒されることになった。
25歳のガーブラントは、巧みなヘッドムーブメントで“ドミネーター”のほとんどの打撃をかわし、勢いのあるカウンターを当てる。“ノーラブ”は、クルーズを流血させ、試合中何度もぐらつかせ、打撃の打ち合いのほぼ全てを難なく上回っていた。
それでも、クルーズはこの試合について、「すべての瞬間を楽しんだ」と語り、試合後のプレス・カンファランスでは、負けてなお気品のある態度だった。
UFC 207ポストファイト・プレス・カンファランスでクルーズは語った。
「この試合のすべての瞬間を楽しんだよ。過去10年、世界のベストファイター達と戦ってきた。世界トップ2だ。俺は、長い間パウンド・フォー・パウンドのリストに名前が上がっていた。前十字靭帯の再建手術を3度もやったけど、その時でも、目標をもっていた。復帰して、怪我と戦わなければならなかった。今回も同じことだ。自分自身への挑戦のひとつにすぎない。」
クルーズはほぼ10年間負けたことがなかったが、コメイン・イベントで素晴らしパフォーマンスをした新王者に対して、ためらわずに賞賛の言葉を送った。
クルーズ:「少なくとも善良な心のファイターと戦えて良かったと思ってるよ。彼について、彼の知性がどうだとか、色々言いたいことを言ったけど、それでも、彼は善良な心を持っている。だから、トップの座を楽しんでくれ。若い王者だ。その座を維持するんだ。難しいことだ。そこで何ができるか見ておくよ。」
アライアンスMMA所属のクルーズは、あの夜、何が悪かったのか、明快で、そして正直な分析をした。
クルーズ:「ほんのわずかのことなんだ。例えば、目的のはっきりしない蹴りを出してしまった。ちゃんと組み立てなかったんだ。それで、うまく蹴りを組み立てることができなくて、その代わりに彼が力のあるカウンターを打つことを許してしまった。きっちりと組み立てていれば、彼がパワフルな打撃を打てるレンジに引き込まれることなく、ほんの少しだけ距離を縮めることができた。少しの調整の余地がある。それで試合を自分に有利な流れにして、ほんの少しだけ距離を縮めて、ほんの少しだけ優勢にして、そして勝つことができる。でも、今夜は彼の夜だった。」
クルーズのMMAキャリアは12年になり、最近は選手生命を脅かす怪我の連続だった。それでも、復活して、ナンバー1の座を取り戻すつもりだ。
クルーズはこう続ける。
「この試合にも良い側面も見出さないといけない。本当に一生懸命、自分自身に挑戦したんだから。復帰をしてから、楽な道なんてなかったよ。そんな試合は1試合もなかった。フェイバーも、そして特にディラショーも。もちろん、コーディも。だから、しょうがないよ。負けも、MMAの一部なんだ。それに、人生の一部は負けなんだ。誰でも、試合以外でも、一度や2度、負けることはあると思う。そこからどうカムバックするか。さあ、どうなるか。俺は自分のことをわかっている。過去に負けたこともある。だいぶ前のことだけど。でも、自分の能力に自信がある。自分の心に自信がある。この階級での自分の立ち位置で、自分に自信をもっているし、コーディーが優れていることも分かっている。」
クルーズはUFC 207で負けを喫したものの、その自信は揺らぎなく、プロ戦績も22勝2敗だ。WEC、そしてUFCの元王者は、いまでもバンタム級のエリートファイターの一人で、来年はさらに強くなって戻ってくるかもしれない。