コナー・マクレガーは、ロンダ・ラウジーの先日の敗戦について、多くの人間は彼がそれを喜ぶと思っていたということ明かした。
by Zane Simon@TheZaneSimon Feb 6, 2017, 5:00pm EST
ファンや専門家がストーリーを創りたいという願望は時に行き過ぎることがある。物語やドラマが人々の興味を生み出すことに大きく貢献し、そしてそれによってファンが増える格闘というスポーツでは特にそれがあてはまる。ただ、最近のコナー・マクレガーのスターダムへの道のりで、コナー・マクレガーとロンダ・ラウジーがライバル関係にあるというストーリーは、現実の世界では存在しないようだ。
このストーリーが考えられる一つの理由は、マクレガーがUFCの「顔」になりたいと思っているのが明らかなためだ。彼は、記録的なペイパービュー視聴数を吹聴し、UFCファイターの中で最高の収入を得たいとも考えている。ロンダ・ラウジーを差し置いてそれが可能だろうか。ラウジーが成功を収めると、「ロンダ・ラウジーならオクタゴンで男子を倒せるか?」といった話題があがる。ラウジーがケイン・ヴェラスケス、あるいはフロイド・メイウェザーを倒せると考えているとすれば、コナー・マクレガーも同じ考えのはず。
しかし、実際は、この二人のアスリートの間に敵対心はない。このことについて、マクレガーは、マンチェスターで行ったペイパービュー・インタビューで、はっきりとさせている。
マクレガーは先週マンチェスターで語った。
「ロンダが負けた時、『彼らがどうするか見ものだな』ってメッセージがたくさん来たけど、俺は『何なんだ?』って感じだった。ロンダのことは大好きだし、常にロンダのビッグ・サポーターだったよ。」
「彼女のあの2回目の敗北の時、みんなは俺がそれを喜ぶことを期待したんだ。『もう彼らには誰も仲間がいない』って。その考えは間違っている。誰かの負けを喜ぶことはない。弱い人間のすることだ。俺が負けた時、関係ない人間が喜んでいた。王者の振る舞いじゃないね。本当のチャンピオンじゃない。だから、俺には信じられなかったよ。」
ファンやメディアが、メディア出演の義務について、UFCがマクレガーとロンダとで違う対応をしていると指摘した際も、マクレガーはその比較をすぐに否定する(UFCはマクレガーがプレス・カンファランスへの参加を拒否した際、彼をUFC 200から欠場させている)。
マクレガー:「俺たちはそれぞれ自分のことをしている。他の人間が許されたとか、許されなかったとか、気にしないし俺には関係ない。俺は自分がすべきことをするだけだ。彼女も彼女がすべきことをする。みんな自分がすべことをしているんだ。そういうもんだ。彼女はメディア対応をしなくてもよいとされた。素晴らしいじゃないか。俺もそうしてもらったら、UFC 200に出ていたかもしれない。」
「ただ、俺たちは大会を2つに分けたんだ。UFC 200もUFC 202も数字的に大成功だった。それに、結果的に準備期間が増えた。振り返ると、おそらく、俺にはあの時間が必要だった。だから、俺にとって、全てがうまく働いた。だから、彼女がメディア対応の免除を要求してそれが通ったって聞いた時、よかったと思ったよ。彼女の希望なんだから。俺にとって、どうでもいいことだ。気にもしなかったよ。」
マクレガーのキャリアには、有り余るストーリーがある。フロイド・メイウェザーへの口撃、ネイト・ディアスとのトリロジー、ハビブ・ヌルマゴメドフとトニー・ファーガソンの完全な否定、そしてUFCとの争い。
十二分に興味を引きつける話題だ。ただ、そこには、ロンダ・ラウジーとのスポットライトの奪い合いはなさそうだ。