By Fernando Quiles Jr. – February 3, 2017
スティーブン・トンプソンは、タイロン・ウッドリーとの2度目のタイトル戦に向けて準備をしている。
UFCウェルター級トップ2は、3月4日開催のUFC 209で再び拳を交える。会場は、ネバダ州ラスベガス、T-モバイル・アリーナ。
“ワンダーボーイ”は先日MMANews.comのティム・トンプソンとインタビューをし、再戦に漕ぎ着けるために、王者を少しばかり煽る必要があったと語った。
「正直、実現するとは思っていたよ。彼を少し刺激する必要があるかもしれないって思って、ソーシャルメディアを使ったんだ。実際、それで彼に契約書にサインをさせたと思う。彼は最初からサインするつもりだったって言うけど、自分は12月上旬にサインして、待っていたよ。それなのに彼は他の選手の名前を口にしていたんだ。階級を上げてまで、マイケル・ビスピンと対戦するとか。」
ウッドリーは、堂々と「ビッグ・マネー・ファイト」を要求し、ニック・ディアスやジョージ・サンピエールとの対戦の機会を探っていた。“ザ・チョーズンワン”は、トンプソンがUFCから即再戦の資格を与えられたと語り、トンプソンを困惑させる。
トンプソンは、きっぱりと否定。
「資格を与えられたなんてことはないよ。自分からこの試合契約を要求したり、懇願したわけじゃないし。そうなったんだ。引き分けたら、もう一回やり直すものだよ。だから、自分から契約を要求してはいない。送られてきた契約書にサインをして送り返した。その資格があるとしたら、その人はそんな風に思われるまでに色々と成し遂げているはずだよ。彼はタイトルを手にしてすぐにマネーファイトを要求した。FOX Sports 1で彼に対戦要求した時は、『いやー、俺はタイトル戦がしたい。』とか言っていた。」
心理戦はMMAではよくあることだ。心理戦に長けた人間も、それをしない人間もいる。“ワンダーボーイ”は、トラッシュトークを全て受け流す。
「ご自由にどうぞ(笑)。心理戦を仕掛けてきてもいいけど、効果はないよ。長い間戦っているし、俺をイラつかせようとする奴らは大勢いた。何がしたいのかは分かっているし、そんなことをしていることに笑えるね。FOXとか ESPNに出演した時、彼のコメントのいくつかについては、俺の表情で俺がどう感じたか分かると思う。そういうものだし、全く気にならない。」
トンプソンの言うウッドリーのコメントのひとつは、UFCでの人種問題だ。ウッドリーは、トンプソンが人種差別をしているとは言わないが、自身がその肌の色のために「UFC史上最低の扱いをうけている王者」だと語っている。
トンプソンはこの話題は議論の余地があることは分かっている。ただ、ウッドリーの主張に意味があるのかと考える。
「これは若干話が違う。これまで、人種が話題になるような状況になったことはないんだ。自分の考えだけど、それが正しいかもしれないし、間違っているかもしれないけど、ただ、自分はUFCでそういうのを感じたことはない。もちろん、タイロンとUFCの交渉に立ち会ったりした訳じゃないけど。だから、両者の間で何があるのかはわからない。自分が知っているのは、例えば、アンデウソン・シウバ、彼はUFC屈指のファイターで、最もファイトマネーが高いファイターの一人だった。ジョン・ジョーンズもそうだ。彼らは、他のUFCファイターと同じ様に、自分の力で地位を確立して、大金を稼いだんだ。」