タイロン・ウッドリーは、UFC、そしてファンからの自身やデメトリアス・ジョンソンに対する扱いに、人種が影響していると語る。
by Anton Tabuena@antontabuena Jan 19, 2017, 8:00am EST
タイロン・ウッドリーは、スティーブン・トンプソンとタイトル戦再戦を行うUFC 209のプロモーションでメディアツアーに参加している。ESPNに出演した際、ウェルター級王者のウッドリーは、UFCと一般のファンから十分に尊敬されていないと語った。
「この試合に向けて、ワンダーボーイの方が王者のようなプロモーションをされているように感じる。俺がチャンピオンだ。世界最強のウェルター級ファイターを記録的なタイムでノックアウトした。それでも、十分に尊敬されていないんだ。」
「聞きたくないだろうけど、このスポーツのカルチャーなんだ。俺たちは平等な扱いを受けていないんだ。」
ウッドリーはそう語り、王者であるにもかかわらず、トンプソンのようなファイターが受ける尊敬やUFCからの推しがないという説明をした。
「UFCとか一般のファンとか、みんなは俺の横にいる彼のような、若くて見た目がいい選手が派手な試合をするのを見たいんだ。そういうのが求められるんだ。昔は、『死ぬまで戦う』って感じのファイターが求められていたね。」
ウッドリーは、彼に対する扱いには、人種が絡んでいると語る。
「人種差別のスポーツだって言う人もいるよ。人種のことを口にすると、すぐに『人種を利用している』って言われる。でも、俺のような扱いを受けたチャンピオンはいないっていう、はっきりした事実があるんだ。」
「彼が白人だからサポートされるって言うわけじゃないけど、でも彼には少し行き過ぎたファンがいるのも確かだ。それは、彼のせいじゃい。そう言うつもりはない。ただ、腹を割って話をするよ。それが現実だから。もし俺の見た目が違っていたら、扱いも変わっていたと思う。」
ウッドリーは、さらに仲間のファイターを例にあげる。
「パウンド・フォー・パウンド世界一は誰だ?デメトリアス・ジョンソンだ。アフリカ系アメリカ人、最強のタスマニアンデビルだ。なぜ彼が一番売り出されない?なぜ彼の稼ぎが一番じゃない?何が違うんだ?」
「例えば、ジョン・ジョーンズが失敗をしたら、まあ彼の一番の敵は彼自身だけど、みんなはすぐに彼に背を向ける。ところが、他の人種だったら何度かチャンスをもらえる。」
ワンダーボーイは、賛成できないようだ。特にUFCが二人をどう扱ってきたかについて。
トンプソン:「ジョン・ジョーンズは自分でそう言う状況を作ったんだ。何を言ってるんだ。全く意味がわからないよ。俺たち二人は全く同じようなプロモーションを受けたと思うよ。」
6ヶ月間王者に君臨しているウッドリーは、真っ向から否定する。
ウッドリー:「俺は、UFC史上最低の扱いをうけているチャンピオンだ。明らかな事実だ。『思うよ』じゃなくて、これは全くの事実なんだ。」