By: Fernanda Prates and Justin Park | November 6, 2016 6:00 am
メキシコシティ—
UFC9連勝となったトニー・ファーガソン。彼のタイトル挑戦に異論はないだろう。
しかし、タイトル挑戦にこだわらない人間がいる。彼自身だ。ライト級のファーガソンは、自身が1階級だけでなく、複数階級で王者になるだけのスキルがあると考えているが、タイトル戦の資格を自らの手で勝ち取るつもりだという。
ファーガソン:「もし、タイトル戦を望んでいたとしたら、すでに手にしているはずだよ。この階級で、一人一人潰すつもりだ。(UFC代表ダナ・ホワイトに)言ったんだ。TUFハウスにいた時に、彼から『次は誰と戦いたい』って聞かれたから、『これはトーナメントだね?トーナメントだったら、ベストのファイターを倒さないといけない。総当たり戦で一人ずつ倒していくにしても、全員と戦わないといけない。』って言ったんだ。」
「このタイトル戦を手にした時、それは俺のタイトル戦、俺の試合だ。しゃべりで勝ち取ったわけじゃないし、ファンが多いからでもない。そんなのは関係ない。俺は理由があってここにいる。俺は勝つためにここにいるんだ。」
「他にやりたい階級が二つある。ウェイインの時は153ポンドだった。ズボンを履いて計量したくらいだ。145ポンドに落として、その階級の全員を倒すことができる。155ポンドに戻して、全員ノックアウトでフィニッシュできるし、170ポンドでも同じことができることを確信している。複数階級制覇したいね。」
土曜日、ファーガソン(MMA通算22勝3敗、UFC12勝1敗)は、UFC Fight Night 98メインイベントの5ラウンドマッチで、屈強で経験豊富なハファエル・ドス・アンジョス(MMA通算25勝9敗、UFC14勝7敗)にポイントで勝り、ユナニマス・デシジョンで勝利している。全員一致の判定だが、完全に一方的というわけではなかった。1ラウンドと3ラウンドは、ジャッジ全員のスコアカードで、ファーガソンが落としている。
しかし、引き分けの状態で最終ラウンドを迎えたファーガソン(USA TODAY Sports/MMAjunkie MMAライト級ランキング3位)だが、前王者のドス・アンジョス(現在ランキング4位)との試合運びは計画通りだったという。
ファーガソン:「自分が望んだ通りの流れだった。本当に2ラウンドでフィニッシュすることも考えたけど、どうしても自分を試したかったんだ。自分の耐久力を確認したかったし、スナップ・シティ・アカデミーのビッグ・ベアーでのトレーニングキャンプの結果も見たかったんだ。」
「RDAに脅威は感じなかったよ。危険だと思った瞬間もなかった。2ラウンドに、コーチのエディ・ブラボーに彼の脛を折るって言ったよ。コーチの一人は、『ちゃんと脛の前側を狙って、諦めさせろ』って言っていたんだ。そうするにようにしたら、彼が苦痛で顔を歪めたのが分かったし、彼の蹴りをチェックする度に、彼はオクタゴンでもう俺とやり合いたくないって感じだったよ。」
「5ラウンドまで戦って、この階級の全員に俺がどういう人間か分からせたかったんだ。」
来週土曜日は、UFC 205で同階級の王者エディ・アルバレスが、ベルトを懸けてフェザー級王者コナー・マクレガーと戦うが、その試合を観戦する予定があるか聞かれたファーガソンは素っ気なく「他にもっと良い計画がある」と答えた。ファーガソンは、自身の今後については、マネージャーとUFC幹部で話し合いがされるだろうと語った。
なかなか到達しないタイトル戦の明らかなライバルといえば、ハビブ・ヌルマゴメドフだ。ヌルマゴメドフがニューヨーク大会でマイケル・ジョンソンに勝利すれば、彼の存在感も増すことになるだろう。
一方のジョンソンは、2012年のUFC on FOX 3で、ファーガソンにUFCで唯一の黒星を与えている。ファーガソンとしては、もちろん、再戦は望むところ。いずれにしても、彼ら二人とも対戦相手としてふさわしい相手だ。
ファーガソン:「問題は、彼(ジョンソン)が俺との試合を望んでいないってことだ。誰とでも戦うつもりだ。誰とでも戦えるし、誰とでも5ラウンドやる準備ができている。でもペイ・パー・ビューで試合がしたね。それなりの報酬を望んでいる。」