By Ariel Helwani @arielhelwani on Jul 15, 2016
マーク・ハントは回答を求めている。さもなければ・・・
USADAの検査で、ブロック・レスナーの禁止薬物違反の可能性が認めらた。6月28日に実施された競技会外の検査だ。レスナーは先週のUFC 200でマーク・ハントにユナニマス・デシジョンで勝利している。ハントはUFCに対し、レスナーの獲得金額の半額を要求し、それが無理であれば直ちに契約から解除されることを求めた。ハントによると、UFCからの回答はまだだという。
ハントはMMA Fightingに語った。「ズルい奴らは軽い罰を受けて立ち去るだけだ。思いとどまらせるようなペナルティとか抑止力はあるか?何もない。どうしてNAC(ネバダ・アスレチック・コミッション)が報われるんだ?彼らはレスナーと戦ったわけではないし、彼に負けてもいない。俺は負けたんだ。」
ハントはまた、MMA Fightingのマーク・ライモンディに、レスナーに陽性反応が出たことに「驚いていない」と語っている。試合の数週間前にFox Sportsオーストラリアに出演した際には、レスナーは「薬物まみれ」だとも語っていた。
引退から復帰する選手は、薬物検査の期間を確保できるよう、USADAに復帰の4ヶ月前に報告をする義務があるが、UFCは、例外としてレスナーの4ヶ月前報告の義務を免除していた。レスナーが先週の試合以前にUFCで最後に試合をしたのは2011年。UFCによると、レスナーが出場していた時からだいぶ時間がたっているため、USADAへの4ヶ月前の報告義務はないとのことだった。
ハントは、3年に満たない期間の中で、パフォーマンス強化薬物を使用した3人の選手と戦ったことになるかもしれない。2013年12月、5ラウンド引き分けの試合を戦ったアントニオ・シウバはハント戦後に高濃度テストステロンで陽性判定。今年3月の試合で1ラウンドKO負けをしたランク・ミアはUSADAの検査でPED違反の可能性が認められた。
NACが発表したレスナーのハント戦での出場給は2,500万ドルだが、パイパービュー視聴者数が集計された後に支払われる額は、出場給を大きく超えることが予想される。
現時点では、レスナーに陽性反応が出た物質名は明らかにされていない。選手が希望しなければ物質名は発表しないというのがUSADAの方針だ。