By Chuck Mindenhall on Jul 8, 2016,
ラスベガスに滞在していたUFC ライトヘビー級王者ダニエル・コーミエにとって、今週はジェットコースターに乗っているような気分だっただろう。
水曜日昼、コーミエは、UFC 200でジョン・ジョーンズと皆が期待していた再戦を行い、王者統一を果たすことを考えていた。水曜日夜、6月16日に実施されたUSADAの検査で禁止薬物の陽性結果が出たためジョーンズが興行から外される。つまり、コーミエは戦う相手を失ったことになる。
木曜日夜、GloboがコーミエのUFC 200参戦復活を発表する。相手は、多くの人間がパウンド・フォー・パウンド史上最強と考える男で、長期間に渡ってミドル級の王者に君臨していたアンデウソン・シウバだ。メインカードの3試合目で、3ラウンドのノンタイトル戦。そこまでの24時間、感情的になっていたコーミエだが、UFCの大舞台での試合を確保し一安心することになる。
MMAのレジェンドと対戦をする予定が、別のレジェンドとの試合に変わり、コーミエは驚いているだろう。
コーミエはMMA Fightingに語った。「史上最強のファイターの一人とオクタゴンで対峙できることを誇りに思うよ。すごくタフな試合になる。勝つためには、スマートに戦って、最善を尽くさないといけない。参戦を決めたアンデウソン・シウバには感謝するし、ダナ・ホワイトとUFCにはこの試合を実現させてくれたことに感謝しているよ。さあ、やそうぜ。」
シウバ(33勝7敗1分)の最後の試合は、ロンドンで開催されたUFC Fight Night 84でのマイケル・ビスピン戦だ。試合の途中でシウバはTKO勝ちをしたと思い込み勝ちを祝ったが、結局最後は判定でシウバが負けるという、いくぶん妙な試合だった。最多記録となる10度のタイトル防衛を含む16連勝の後、最近4試合は0勝3敗1無効試合となっている。
41歳のシウバが最後にライトヘビー級で試合をしたのは、ブラジル開催UFC153のステファン・ボナー戦だ。この試合はまた、シウバが最後に正式な勝利を収めた試合だ。シウバはUFC 183でニック・ディアスを倒しているが、試合の後、禁止物質で陽性の結果が出たため、「無効試合」となった。
コーミエ(17勝1敗)は、2015年1月のUFC 182でジョーンズに敗れて以来、連勝中だ。UFC 187で、空位のタイトルをかけた試合でアンソニー・ジョンソンに勝利し(3ラウンド、裸締め)、その約4ヶ月後のUFC 192では、アレクサンダー・グスタフソンを相手にスプリット・デシジョンで勝利している。