By Chuck Mindenhall on Jun 20, 2016
UFC 198でスティペ・ミオシッチと対戦したファブリシオ・ベウドゥムは、UFCヘビー級のタイトル防衛記録を作ることはできなかった。ミオシッチは突進するベウドゥムの顎を真正面から捉え、ブラジル人ファイターは4万5千人の自国のファンの前で崩れ落ちることになった。
それでもベウドゥムは、ハードパンチャーのミオシッチを相手に不用意に突進したことについて嘆いてはいない。月曜日のMMA Hourに出演した「バイ・カヴァーロ(ベウドゥム)」は、なぜあのような攻撃に出たのかという質問を受け、ミオシッチを倒すチャンスだと思ったからだと答えた。
アリエル・ヘルワニに語った。「あの時、行けるって思ったからなんだ。見えたんだ。動かないで、防御、防御、防御っていうのは嫌だった。攻撃もしたかった。すごく良いかたちで、そして短い時間で試合を決めたかったっていうのは確かだよ。でもそれはとても難しいね。相手がそういう戦いをしない場合、すごく難しいんだ。」
「僕は優れたファイターだよ。怪我もしないし。100%だ。スタンドでも、柔術でも、レスリングでも、とても優れているというところを見せたかったけど、そうする時間がなかったね。」
1ラウンド2分47秒で試合終了を迎え、クリチバに集まった大観衆は呆然とした。ベウドゥムはUFCヘビー級で初めてタイトルを3度防衛するということを目指していたが、ミオシッチがオハイオ州にベルトを持ち帰ることになった。ミオシッチは、地元クリーブランドで9月10日開催のUFC 203でアリスター・オーフレイムを相手に初の防衛戦を行う。
マイク・タイソンとキックボクシングの映画を撮影する予定だというベウドゥムは言い訳をせずに語った。「すごく良い一発だった。それだけだよ。素晴らしかった。それで、彼はベルトを手にいれた。」
ベウドゥムは試合の映像を見返さずにはいれないと語る。そして実際に何度も映像を見ている。
何度見たのかと問われ、こう答えた。「何度も、何度も。どうしても見返してしまう。試合は優勢だったと思う。すごく良い蹴りも入ったし、滑り出しはすごく良かったよ。最初はすごく良かったんだ。でも彼は俺を捉えて、それで終わってしまった。だからヘビー級はすごいんだよ。とても良い試合だった。」
「一発のパンチ、それで終わり。捉えられた。何も言い訳はしないよ。」
タイトルを失ったという現実を受け入れるなかで落ち込んでいる時もあったというが、いつもの自分に戻り、次に進む準備はできているという。UFCマッチ・メーカーのジョー・シルバに早めの復帰戦の要求もしている。その結果、10月開催のUFC 203でベン・ロズウェル戦を組まれている。
もうすぐ39歳になるベウドゥムが敗北について考えているよりも早い復帰戦を望んだ理由は、ミオシッチ戦があれほど短い時間で終わってしまったためだ。あの短い時間で全ての技術を見せることができたとは思っていない。
「十分な時間がなく終わってしまったから、ロズウェル戦を望んだんだ。たった2分の試合で、技術を見せることができなかったからね。」