By MMA Fighting Newswire on Jun 14, 2016
UFC復帰にあたってブロック・レスナーの頭の中にあるの人間は一人。ブロック・レスナーだ。
元UFCヘビー級王者で現WWE王者のレスナーは、WWE代理人で長年の友人でもあるポール・ヘイマンに、もはや誰に対しても何も証明すべきものはないと語った。証明すべきただ一人の相手は彼自身かもしれない。
レスナーは座談形式のインタビューで語った。「それを他の誰かに提供しようってわけじゃない。これはファンのためではない。俺のオクタゴン復帰に興奮しているファンがいるなら、それは素晴らしいことだ。でもこれは彼らのためにやるわけじゃない。自分のためにやるんだ。自分自身のためだ。もし、200万人の人間が7月9日に俺が楽んでいるのを見たいとしたら、そうすればいい。素晴らしいことだ。凄く良いことだし感謝するけど、自分を変えるつもりはない。これは全て自分のことなんだ。悪いが、全部自分のことだ。他の誰かのためである必要はないだろう?」
レスナーは7月9日にラスベガスで開催されるUFC 200のコメインでマーク・ハントと対戦する。2011年にアリスター・オフレイムに1ラウンドTKO負けをして以来UFCで戦っていない。38歳のレスナーは、最後の2敗と引退の本当の原因は憩室炎を患っていたことで、1度目のUFCキャリアの終盤は万全の状態ではなかったと主張している。
レスナー:「かつてないほど調子が良いか?それは言えないけど、ひどい状態でいるのがどういう気持ちか分かっている。そんな気持ちではない。」
レスナーは短期間でUFCヘビー級王者となり、タイトルを奪取したランディー・クートゥアとの試合はUFC歴代最多のペイパービュー件数となった。2011年に引退した後は、もともと名を成した場所であるWWEに復帰することになる。
UFC 200はレスナーにとって一度限りのオクタゴン復帰だろう。WWEは、レスナーはWWEに戻って8月のサマースラムに出場するとの声明を出している。
だからと言ってハント戦へのモチベーションが下がることは全くない。レスナーは、戦いの場に戻る事に「凄く興奮している」と語っている。憩室炎のために彼のMMAキャリアが一変したという思いがあり、その考えから抜け出したいと思っている。繰り返すが、この復活は彼自身のためである。もしもあの時健康だったら何ができたか、それを他のみんなに見てもらうというものでもない。
レスナー:「証明すべきものは全くないと思っている。ずっとアスリートだった。数多くの偉業を成し遂げた。数多くだ。38歳でWWEで活躍していて、再びUFCのオクタゴンに戻れるというのは凄く恵まれていると思う。これを出来る人間がどれだけいるか。俺は100万人に一人の男だ。どれだけの人間がこれをうまくやることができるか。100万人に一人だ。そういう男の戦いを観ることになる。」